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  • 執筆者の写真江川誠一

中学生でもわかる"あやしい"実行再生産数

1人が何人に感染させるか?

この実行再生産数(Rt)と呼ばれる数字がとても大事である。

これが1を下回ると感染は下火になる。

COVID-19の Rt はまだ確定されておらず、しかも、年齢や人と人との接触の度合いなどで変化するようだ。

その推計には、詳細なデータと高度な計算が必要で、様々な論文をつまみ食いしようとしたが、私には数式が頭に入ってこない。

それでも英語や日本語の文章と図表を追い、おぼろげながらそのフレームについては、自分なりに腹に落ちた(と思っている)。

中学生でもわかる簡易な計算を用いて、それをお示ししたいと思う。

あやしいのはわかってるけど気にしない気にしない。


難解なことを簡単に無理やり行っているため、不確定な前提条件の特定・単純化や途中での論理的飛躍・過程の省略等があることは言うまでもない。

まあ、それどころじゃないシンプルさ。

なにせ1種類のデータの加減乗除のみである。

専門家が提示する計算式とは全く異なる上に、結果の数字にも差が生じている。ただ、「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」が公表したものと、この簡易計算によるものを比べると、全国の Rt の推移はほぼ同じ傾向・水準となっている。驚くレベル。

全国の感染状況も落ち着いた今、この実行再生産数の簡易計算をなぞることで、これを少しでもブラックボックスの中から出すことに役立てば幸いである。


<簡易計算の基本モデル>

・感染から5日後に発症(潜伏期間5日)、発症から8日後にPCR検査陽性が確定。これらはほぼ定説である。

・発症日とその前後3日の計7日間で他の人に感染。この7日間で感染力に差はなく、それ以外の日は全く感染しない。これらはまだ不明な点が多く、感染力は発症直前がピークという説とそうでない説があることに、強く留意をしていただきたい。

<感染経路のモデル>

・上記を前提にした場合の、4/3 PCR検査陽性確定者の感染経路を例示する。

・4/3 確定者は、その13日前の3/21に感染。

・3/21に感染させることができるのは、3/26〜4/1のPCR検査陽性確定者。

<計算式はこんな感じ>

3/26の確定者1人は、3/15〜21の7日間で Rt 人に感染させる。

よって、

(3/26〜4/1 の確定者数)× Rt × 1/7 =(4/3 確定者数)

→ Rt =(4/3 確定者数)× 7 ÷(3/26〜4/1 の確定者数)


<福井県で計算してみる(数字遊びの域を出ない)>

・必要なデータは確定日別感染者数のみ

・特に「閉鎖系(県外との関係は無視)」のモデルであり現実と異なることに、さらなる強い留意が必要であると念押しさせていただく。


<とりあえず考察してみる(あまり意味はない)>

・数字自体に意味は持たせられないが、県内発生の初期段階を除き、Rt が1を2日連続で超えたことはなかった。ほとんどの経路を追えていて、かつ、節度ある行動が取られていた証なのかもしれない(眉唾)。

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