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  • 執筆者の写真江川誠一

パラレルワーカーな日々②

更新日:2023年8月22日

(本ブログはアスリックニュース2022年7月号からの転載である。)


朝9時に出社し、それからメールチェックと入っている予定の確認を済ませた上で、1日のタイムテーブルを組む。

1日の仕事が終われば帰宅する。

これがこれまでのサラリーマン人生の平日勤務の姿だった。


仕事先への直行日を除けば、とりあえず何も考えず同じ時間、同じ場所へまずは行くことで1日がスタートしていた。

時間の流れが毎日ある程度一定で、拠点となる場所が定まっていたのだ。

仕事とプライベートの境もくっきりとしていた。



ところが、パラレルな働き方になってこれが一変する。


毎日一定の時間に、一定の場所へまずは出社ということがなくなった。

月曜日は8時に坂井高校、火曜日は10時半に福井大学、水曜日は10時40分に福井県立大学、木曜日は8時半にDMO、金曜日は11時に坂井高校という感じで、曜日によって仕事スタートの時間と場所がバラバラである。


それでも、ノートパソコンとインターネットのおかげで、パラレルな働き方は随分とやりやすくなっている。

どこの職場でも、資料やメール等はいつでもクラウドにアクセスすることで見ることができ、スケジュールのやりくりも問題がない。

さらには職場は全て自宅から車で30分以内の距離にあり、遅めでよい曜日もあって楽にこなせるだろうと高を括っていた。


ところがこれが想像以上にストレスフルなものであった。


間違って別のところに行かないよう曜日を何度も確認する必要。

木曜日以外はその出社時間から間もなく授業開始なので、それまでにそれぞれ違う内容で準備しておく必要。

また遅め出社の水曜日と金曜日は8時半からBEAUのリモートミーティングに参加する必要。

そして、これらの定期的な予定に混じり、不定期あるいはマンスリーな仕事が後ろの時間帯に割り込む。


また、頻繁な移動は心と体の余白を少なくする。

時間が刻まれることの非効率性や断片化が生じる。

頭の切り替えが追いつかない時もある。

熟慮が必要な場合はその時間を前もって確保しておく必要がある。


パラレルな働き方は、特定の組織や事象からは自由だが、それらが合成された架空の組織や事象に縛られているようにも感じる。

その束縛との付き合い方は、試行錯誤中。

よい塩梅で刺激を受け意欲と想像力が増すのか、それとも許容量を超えて逃げ出したくなるのか。

もうしばらく様子を見てみたい。

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